ヒロ、勇者2回目まだまだレベル5

辛いことやしんどいことはもうこりごり、バツ1シングル第2の人生雑記

母の遺言「みんな仲良く」とは母自身に対しての言葉だったのかも

 

少し前に母のことを書いてから 母が亡くなる前の違和感を思い出した

 

 

母の言葉の違和感

 

亡くなる数日前から 顔を見るたびに 母はよく「みんな仲良く、みんな仲良くね」と誰に対しても言っていた

 

亡くなる数時間前にも 遺言のように「みんな仲良く、みんな仲良くね」と繰り返し言っていた

 

両親は 弟が結婚してからずっと一緒に住んでいるが 自分自身と弟は 取り立てて仲が悪いわけでもない

 

特別に仲が良いかと聞かれれば それほどでもないが お互いに余計な干渉はしないけど たまには一緒にお酒を飲んだり 出かけたりもしていた

 

弟夫婦も それなりに何もないということはないとは思うが 喧嘩をした話も聞いたことがなかったし そこそこ仲良くやっていたと思う

そんな感じだったから 母はなぜ「みんな仲良く、みんな仲良くね」というのか 今ひとつピンと来なかったし よくわからない違和感があった

 

今から思えば 父が他界して母が亡くなるまでの5~6年の間 父が他界したことによって 母には心の拠り所がなかったのではないか

 

母が言う愚痴は多種多様だったけど 家族に関するものが多かったと思う
ちなみに両親の看取りは 最後まで自宅だった

 

弟のお嫁さんは 自分から
「嫁の私が最後まで自宅で見ます!」
と言ってのける潔さと覚悟には 感服するしかなかった

 

それは 無理をしているとか意地を張っているとか そういう感じではなく お嫁にきて家に入ったならば当然の事というような価値観だったと思う

 

今どき珍しいけど 自分の母親もそうしてきたのを見ているから 自分も同じようにしたいという気持ちが強かったようだ

 

その言葉通り 両親が元気なうちから
「お父さんとお母さんの介護が必要になった時のために 介護施設で働きます」と言って ずっとパートで働いて 資格も取ってしまった

 

そのバイタリティがどこから来るものなのか 自分には理解できなかったが 彼女は見事に最後まで両親の介護をやってのけた

 

両親にとっても それはよかったのかもしれない
なんか 凄いめぐり合わせだなぁと思う

 

「苦しい親子関係」から抜け出す方法―――もう我慢も罪悪感もいらない!

 

「みんな仲良く」というのは母の自分自身に対する言葉だったのかも

 

今だから思えるけど 父が他界してから 母の心の拠り所がないと思ったのは 家族の愚痴が多くなったということ

 

口ではお嫁さんに対して「ありがとう」と言っているけど あたしにゃゴミ箱かってくらい愚痴をぶつけてきた

 

ひょっとしたら 無意識で娘に拠り所を求めていたのかもしれないけど こちとらそれどころじゃねーよ、あなたと会話してるだけで 怒りMAXになるんだから

 

聞くのもイライラして 怒りがフツフツと湧いてくるから 結構右から左に受け流していたけど お嫁さんのこと、弟のこと、孫のことまで言ってたなぁ

 

極めつけは 作ってもらったご飯をこっそり捨てるってやつだけど これはあまりにもびっくりし過ぎてハッキリ覚えてるわ

 

いくら「ありがとう」と言っていても 気に入らなくて我慢してることバレてるんじゃね、と思うけど お嫁さん流石だわ

 

そんな感じだから 母自身が自分の家族に満足していなかったんだろうし、父が他界した後の家族には 心の繋がりを感じられなかったのではないか

 

本当はみんなと仲良くしたかったのに 不満ばかりが溜まって娘に投げつける、かといって娘にも受け取ってもらえない

 

仲良くしたいなら それなりにコミュニケーションの取り方はあるはずだと思うけど 母自身が自分自身のことを知らなさすぎるし 我慢してるとも 娘に不満投げつけてるとも思ってないからどうしようもない

 

自分が我慢すれば上手くいく、愚痴は娘に聞いてもらえばいいと思っていたのではないか

 

人に話す言葉は 人を通して自分に言っているのと同じ

 

ってどこかで聞いたことあるけど 母の言っていた「みんな仲良く、みんな仲良くね」というのは 母が自分自身に対して言っていた言葉だったのではないか

 

そんなことを つらつらと思ってしまった

 

きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章